プロジェクト日記 第30回は、前回に引きつつづき「夜戦」の話です。
第二次世界大戦中、航空機の夜間戦闘は、機上レーダーや暗視装置など夜間戦闘用装備を持つ夜間戦闘機による「暗い夜間戦闘」と、特別な夜間戦闘を持たない戦闘機を対してサーチライト等の地上からの光源を用いて支援して実行する「明るい夜間戦闘」がありました。
空戦用機上レーダーを含めた電子戦装備の開発は英国が先行しており、第二次世界大戦開戦前の段階で既に機上レーダーの実用化に成功していました。
大戦序盤に実行した昼間爆撃においてドイツ側の迎撃で大きな損失を受けた英空軍は、爆撃機の護衛で貴重な戦闘機パイロットを消耗することをよしとせず、1940年頭より爆撃機部隊に護衛戦闘機をつけるのではなく、敵に補足されにくい夜間に爆撃を行うことで損失の軽減を図ります。
電子戦装備では英国の後塵を拝していたドイツ側は、英軍の夜間爆撃に対し、地上配備レーダーの活用とサーチライトの効率的な運用地上からの支援により英軍爆撃機部隊に対抗しました。
また、ドイツ空軍においてもバトルオブブリテン期間の多大な損失を受け、1940年末ごろには夜間爆撃に切り替えるようなったためヨーロッパ地域の戦略爆撃戦は、米国が本格参戦する1942年半ばまで夜戦が中心になりました。
航空作戦SLG「バトルオブブリテン」では、夜戦システムの導入に伴い新たな機種として「夜間戦闘機」が登場します。
「夜間戦闘機」には通常の戦闘機とは異なる、「暗い夜間戦闘」を行うためのドクトリンを付与できます。
また、現状登場している戦闘機を対象とした夜戦ドクトリンも登場しますので、現状所有する戦闘機を使用した「明るい夜戦」を実行することも可能です。
爆撃機に関しましても、夜戦用のドクトリンが登場します。
夜間戦闘においては夜戦用のドクトリンを持たない部隊は活動が大きく制限されるようになります。